ここ数年、利用が増えているのがネットワークカメラを活用した製品の数々。自宅の外にいても対象をカメラ越しに見ることができるため、応用範囲の広いソリューションとして人気を得ている。防犯はもちろんのこと、ペットの見守りに使う例も多い。今回は実際に愛犬の見守りに使っているという藤村家にお邪魔してきたので、その様子をご紹介しよう。
「見守りカメラ」でワンちゃんの健康状態をチェック!
藤村さんは共働きのご夫婦で、お宅はペット可のマンション。「5年前、ボストンテリアの赤ちゃんを紹介してもらい、あまりの可愛さに飼ってみようかという話になりました。現在のマンションに引っ越してきたのもペットが飼えるからなんです」と藤村さん。
実際にペットを飼うことに対しては何の問題も無かったが、ご夫婦はあることが気になっていたのだという。「当時はまだ東日本大震災の余波で、この地区も計画停電が度々実施されていました。また近年、夏のゲリラ豪雨も増えていて、停電に見舞われるケースもありました」(藤村さん)。
日本は四季に恵まれているが、そもそも犬によっては極端な暑さや寒さに弱い種類もいる。ボストンテリアも気温の変化に弱く、健康維持にはエアコンによる温度管理が必要だったのだ。「エアコンは、停電になれば一時的にストップしてしまいます。すぐに復旧されても、再始動されたか働き先からは確認できません」と藤村さん。
そこでご夫婦は、当時から製品化され始めていた「見守りカメラ」を導入することを決定。異変があれば、いち早く確認し必要であれば帰宅できるようにしたのだ。
「見守りカメラ」導入による安心と不安
ホームネットワークに接続された見守りカメラを利用し始め、いつでも簡単にスマートフォンやパソコンからリアルタイムの映像がチェックでき安心を得られたという藤村さん。「仕事をしていても、お昼休みなどに自宅の様子がチェックできるのがとてもうれしかったですね。何か異変を感じたら、夫婦の間でその日に都合が合いそうな方が早めに帰宅することにしていたので、とても安心できました」(藤村さん)。
見守りカメラの中には、室温の表示はもちろん、音声通話が可能なタイプや、ペットのご飯を与えられるタイプなどもある。藤村さんご夫婦の場合は、室温調整に気を使っていたので、見守りカメラの他にエアコンのリモートコントロール機器も導入、より万全な体制で桃次郎ちゃんの安全を確かめていたという。こうした機能を組み合わせて使えば、藤村さんご夫婦のような共働きのご家庭でも、安心してペットを飼うことができるというわけだ。
安心、安全な環境の中、日々の生活を過ごしていた藤村さんご夫婦。ところがある日、とても気になる現象が起きたのだという。「いつものようにスマートフォンでモモ(桃次郎)の様子を見ながら帰宅して、夫婦で夕食をとっていた時です。誰も操作していないのにカメラが勝手に動いたので、なんでだろう?と不安に思いました」。(藤村さん)
当時、藤村さん宅で使っていた見守りカメラは角度をリモート調整できる製品だったが、誰も使っていない時間帯だったにも関わらずそれが動作したのを目撃したのだ。
もちろん製品機器によっては自動調整のためにこうした動きをするものも存在し、稀にではあるが誤作動などの理由で勝手に動いてしまう例もある。しかし、気になって調べた藤村さんは少し怖い情報を知ってしまう。「インターネットで検索しているうちに、ネットワークカメラに勝手にアクセスして映像が流出するという例があることを知りました」。(藤村さん)
ルータにある基本的なセキュリティをかいくぐり、直接ネットワークカメラへアクセスする事例が国際的な広がりを見せていることが分かり、その事件が騒ぎになっていたのだ。「それからは怖くなって、自宅にいるときにカメラの前を横切らないようにしたり、不要なときはわざと壁だけを映すように移動させたりするようにしました。モモのために見守りカメラをやめることはできませんが、不安やストレスを感じることもありましたね」と藤村さんはその時の様子を振り返る。
ネットワークに接続するカメラを狙うマルウェアも存在する。プライバシーの流出や、ネットワークに接続されているほかデバイスの安全も脅かすやっかい者だ(※写真のカメラは現在使っている製品のイメージです。実際に被害にあったモデルではありません)。
ネットワークカメラなどのIoT機器を狙うマルウェアって何?
マルウェアとはコンピュータウイルスをはじめとした悪意のあるソフトウェアやコードなどの総称。ネットワークカメラを代表とするIoT機器類に感染し、外部へのデータ流出やほかのネットワーク機器類への不正アクセスをするといったマルウェアが問題になっている。最近の例では2017年5月に発表された「PERSIRAI(ペルシライ)」があり、特定のネットワークカメラを狙って感染するもの。このときに感染する恐れのあった対象は12万台以上とも言われ、日本国内でもそのうち3,000台以上が存在していたという調査結果も出ている。※
また、マルウェアに感染せずとも、以下のように、Webカメラの映像が外部に流出したという事例も報告されている。このような状況は過去にも複数あり、プライバシーの流出や防犯上の観点などからも現在深刻な問題となっている。
「見守りカメラ」は、どうやって守る?
パソコンやスマートフォンのセキュリティはセキュリティ対策ソフトウェアで守ることができるが、スマート家電やWebカメラなど、セキュリティ対策ソフトウェアをインストールできない機器類は無防備になる。家庭内の「IoT」が進む現在、このリスクが拡大しているのが実際なのだ。
では、どうすれば守れるのか?実は簡単な作業とセッティングだけで、見守りカメラはもちろん、ホームネットワークに繋がっている他の機器類も守ることができる方法がある。それが「ウイルスバスター for Home Network」だ。
この製品をホームネットワークに繋げると、許可のない外部からの侵入を監視、不正な遠隔操作からホームネットワークを利用している接続機器の遠隔操作やIoTデバイスを踏み台にしたウイルスなどからの感染を防ぐことが可能になる。
他にもホームネットワーク内部からの不正サイトへのアクセスブロックや、インターネットの使いすぎや有害サイトへのアクセスを防止できる機能などもあるので、ウイルスバスター クラウドのようなセキュリティソフトウェアをインストールできないホームネットワーク接続機器類の安全な利用を助けることもできるのだ。様々な方法で家庭を狙う悪意に対して、有効な防御策として現在高い注目を浴びている製品になる。
- ※本製品は、セキュリティソフトをインストールできない接続機器を乗っ取りや遠隔操作などから守ったり、有害なサイトへのアクセスを一括で防御したい場合などに有効です。USBメモリや、メールに添付されてくるウイルスなど、ネットワーク上の攻撃でないものやご家庭のネットワーク外での端末ご利用時は本製品の保護対象外となりますので、PCやスマートフォンには従来のセキュリティソフトが必要です。
実際にやってみて何が変わった?
早速、入手した「ウイルスバスター for Home Network」を接続する藤村さん。LANケーブルでルータに接続し、ACアダプターをつなげるだけの簡単導入に掛かった時間はわずか5分。「これだけでホントにいいんですか?」と笑顔で語る藤村さん。
本体がウオーミングアップしている間にスマートフォンへ専用の管理アプリをインストールしてもらう。「これですね。あ、もうできた。ペアリングコードを入れて…」と、管理アプリの準備を含めても10分少々しか経過していない。
管理アプリのデバイス一覧に見守りに使っているネットワークカメラが表示されれば準備完了!
(※赤枠がネットワークカメラです。製品にメモリ機能があるため、導入環境ではストレージ機器として認識されています。「ウイルスバスター for Home Network」の保護機能に影響はありません)
しばらくすると、管理アプリの「デバイス一覧」に今使っている見守りカメラが表示された。この時点で、見守りカメラは「ウイルスバスター for Home Network」によって外部の攻撃や不正侵入から保護されている。そのことを告げると、「こんな簡単でいいんですか?」と感心しきりの藤村さんご夫婦。「安心してペットの見守りも続けられますし、自宅でカメラの前を横切っても平気なんですね!」と満面の笑顔だ。
これまでの不安が一気に解消し、プライバシーもしっかり守られることが分かり、これからは愛犬と共に安全で安心な暮らしを続けることができる藤村さんご夫婦。簡単にネットワーク接続できる機器類が増えていくこれからはホームネットワークを守る製品が必須となる。「ウイルスバスター for Home Network」はそんな時代にぴったりの機能を簡単に提供してくれる製品だ。